為替の利益を来年に繰り越して税金対策
節税対策の多くは、利益が出る前から準備しておかなければなりません。
しかし、「FXを始めたばかりなのに、あれよあれよと100万円儲かっちゃった!」
と、ビギナーズラックまたは実力で予想外の利益が出てしまった場合、多くの人は【税金対策】なんてやってないので、慌てて税金対策、納税方法を調べてる人も多いようです。
そのような方に、【今年に確定してしまった利益を来年に繰り越して税金対策する方法】を説明します。
今年確定してしまった利益を来年に繰り越して税金対策する方法とは?
個人口座でFX取引をしている場合、ポジションを決済しなければ『未実現利益』を決済するまで持ち越せる口座はたくさんあります。
しかし、ポジションを決済してしまって、利益が確定してしまった場合は、その分を確定申告して税金を払わなければなりません。
この利益を来年に繰り越すことは通常できません。
そこで【両建て】という方法を利用します。(両建てができるFX口座のみ可能です)
例えば、年末に100万円の確定した利益が出ていたとします。
そこで、ドル円のポジションを例えば【買いポジション50】と、【売りポジション50】を買います。
そうすると相場がどちらに動いても、同額の【含み損】と【含み益】が出ます。
例えば、買いポジションが100万の含み損、売りポジションが100万の含み益が出たとします。
その時に、【含み損】が出ている方のポジションだけを決済します。
今回は買いポジションを売って100万円の損を確定させます。
こうすると、100万円の確定利益ー100万円の確定損=今年の為替利益は0になります。
しかし、利益が無くなった訳ではありません。
100万円の未確定の含み益がある売りポジションが残っています。
この売りポジションをそのまま翌年に持ち越せば、めでたく【今年の利益は0=税金を払わなくてもよい】となります。
【両建て】を利用して税金を繰り越す方法のデメリット
まず、両建てをする時点でコスト(売買手数料とスプレッドが100ポジション分)が必ずかかってきます。
ですので、この【両建て】を使用するには、手数料とスプレッドが安い口座でないとコストが大きくなります。
【両建て】するのは、スプレッドが小さい【ドル円】がおすすめです。
売買手数料0円、スプレッド3銭のFX口座であれば、100ポジションを取引しても3万円のコストしかかかりません。
逆に売買手数料500円、スプレッド5銭のFX口座では15万円ものコストがかかってしまい、節税の意味がなくなります。
☆一番のおすすめ
もう一つのデメリットは、両建ての解消の時期です。
あまりに長くポジションを持ちすぎるとスワップポイント(スワップ金利)の差額分が蓄積されます。
通常は、買いポジション+140円、売りポジション−145円というように、マイナススワップの金額の方が大きくなっています。(くりっく365は同じ金額です)
そして、両建ての一方を決済したあとに、年を越すまでもう一方のポジションを持ち続けないといけないために、利益が減ってしまう場合があるということです。
先ほどの例でいうと、売りポジションは決済をしていないので100万円の含み益です。
年を越してから決済をしないと利益を来年に繰り越せないので、ポジションをそのまま持っていたら次の日に利益が50万に減っていた。。。という可能性があります。
もちろんその逆で利益が増えちゃったという場合もありますが、どちらに動くかは分かりません。
ですので、うまく調整して両建ての損がでている方のポジションの決済をできるだけ年末にするようにしなければなりません。
または、含み損のポジションを決済した時に同じポジションを買うと、両建て状態になるので、安心して年を越す事ができます。
例えば、今回は含み損の買いポジションを決済した時に、50ポジション新たに買いポジションを持てば、両建て状態になります。このほうが安心です。
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